過去連載記事の内容について①

○散布対象作物

 現在、弊社は「農薬散布」、「液体肥料」、「液体融雪剤」の散布を受け付けています。これまでに、小麦、大麦、大豆、あずき、ばれいしょ、てんさい、かぼちゃ、スイートコーン、牧草、デントコーン、芝生に対して散布してきました。


○散布受託費用

 散布にかかる費用は、投下水量が10aあたり0.8Lの場合は1,100円(税別)です。この価格設定は、無人ヘリコプターと農業用ドローンでは、空中散布という分野は一緒ですが、機体代、保険代、メンテナンス代といった費用がドローンの方がはるかに安いことなどを加味した価格帯にしてほしいという、生産者の方々の意見を反映させています。

 また、十勝地方の防除回数や圃場の大きさ、複数回依頼しても生産者の方々の経済的負担にならない価格をと考えた結果、10aあたりの必要投下水量別で設定しています。


○散布に要する時間

 散布にかかる時間としては、投下水量が10a当たり0.8Lの場合は、離陸してから1haを約10分で散布することが可能です。

 1機で1日の最大処理面積が40haを超える日もありました。この時の飛行回数は約40回。バッテリーは全部で6個で、発電機を動かして急速充電しながら作業しました。ただしこの例は、圃場間の移動も少なく、朝は日の出からスタートし、日没と共に作業を終了する形で行った場合です。

 このケースは、弊社の作業が立て込んでいたために、予定を詰めて散布したためですが、作業事故のリスク回避をするためにも、余裕がある場合はもっと日程をばらしてやるのが一般的です。


○散布の請負方法と散布までの期間

 散布の請負は、ご連絡いただいてから訪問し、散布する圃場、作物、成長具合の確認、農薬の選定を行い、具体的に散布する日付を決めるのが基本的な流れです。散布予約は散布日の1週間前が多いですが、生産者の方が最も頼みたい、悪天候続きや農作業の遅れなどを理由とした突発的なご依頼についても、ご連絡をいただき次第、可能な限り迅速に対応しています。

 午前中にご連絡をいただいて、午後から予定が空いていたのでその日のうちに対応したこともありました。


○農業では障害物センサーや自動操縦が邪魔になる場合も

 弊社が散布で使用しているドローンは、株式会社FLIGHTS(現在は株式会社スリーエス)の「FLIGHTS-AG」という機体です。なぜこの機体を選ばせていただいたかというと、散布時に必要な機能だけが備わっており、使い勝手がよかったからです。

 必要な機能というのは、GPSでのホバリング機能と、飛行は手動で行い散布は自動的に行う半自動モード「M+モード」のこと。そのほかに障害物センサーや自動操縦機能もあると便利かもしれませんが、実は散布時にかえって邪魔になる場合があるのです。

 というのも、北海道は広大な平野が多いのですが、圃場脇に防風林の枝や1mを超える雑草類が迫り出ていることも多くあります。そのため、枝などを回避する障害物センサーが付いたドローンの場合、それらの雑草を障害物と認識してしまい、圃場の端から数m以上も散布できなくなる場合があるのです。自動飛行機能を備えたドローンでも同じことが起こる可能性があります。

 その点、「FLIGHTS-AG」は、こういったセンサーによる自動制御がない代わりに、圃場際までしっかりと散布するのに必要な機能のみを搭載しているのです。

 また、無人ヘリコプターは基本的に自動でホバリングしませんが、ドローンはGPSを受信し自動でホバリングします。しっかり講習を受けて飛行スキルをきちんと習得すれば、ドローン自体はそれほど期間をかけずに飛ばすことができるようになります。さらに、農薬の基礎知識や倍率計算などを身につければ、農薬散布事業ができるようになります。

 開発元には、散布時の吐出量の調整などの相談に対しても柔軟に対応していただいているので、作物へのストレス軽減や作業効率の向上ができ、1日の処理面積も無人ヘリコプターと大差なくこなすことができるようになりました。

合同会社 北海空散

北海道十勝を拠点に、ドローンを使用し 農業のサポート行なっております。 ドローンによる農薬散布のことなら ぜひお任せください!